機械・構造物の経済性,安全性,信頼性の向上に対する要求は益々厳しく,材料特性,強度評価,応力解析,破壊力学,応力測定,外力推定,信頼性解析などの先端的研究成果を,現実の問題に対して効率的に適用することが求められています.
一方,研究部門におけるテーマは細分化・先鋭化し,その結果として高度な成果が得られています.それにもかかわらず,実際にこれをどのように活用すればよいかという声が現場からは聞こえてきます.
日本材料学会においては,すでに各分野の研究テーマごとに部門委員会が組織されています.さらには,有限要素法という実際的な手法に関する講習会も開催されるようになっています.そして,設計事例に精通されている会員も多くおられます.したがって,研究部門と設計部門のギャップを埋める委員会を組織することは,両者にとって益するものと考えます.
本委員会は,上述の趣旨に賛同する大学,公官庁の研究者および企業の研究者・設計者からなる委員により構成されるものとなります.現場の要望の取りまとめ,研究成果の体系化,そして研究成果の具体的な適用評価を主なテーマとし,委員会およびワーキンググループ活動を実施します.